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捨てられるはずだった素材に、新しい価値を。韓国発アップサイクルブランドcontinewコラボに込めた思い
厳しい暑さの中にも、ふとした風に季節の移ろいを感じるこの頃。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
ソージュは、韓国発のアップサイクルブランド「continew(コンティニュー)」と協業し、国内ブランドとしては初となるコラボレーションアイテムを発売することになりました。
こちらでは、その背景やコラボレーションに込めた思いをご紹介します。
continew(コンティニュー)とは
continewは、韓国発のアップサイクル専門ブランド。廃車や産業残材など、本来は行き場を失うはずだった高品質な素材を活用し、バッグや雑貨といったライフスタイル製品を展開しています。
その誠実なものづくりの姿勢は世界的にも高く評価されており、2022年には環境・社会的責任・透明性に優れた企業に与えられる国際認証 「B Corp認証」 を取得。特に「環境スコア」において高評価を獲得しています。
「素材を無駄にしない、使い続ける、循環させる」ことを軸に、社会課題に真正面から向き合いながら、環境配慮と洗練されたデザインを両立させる製品づくりを続けています。自社工場にて縫製・裁断・洗浄・パッケージングまでを一貫して行い、端材さえも新しい製品へと生まれ変わらせるその姿勢は、アップサイクルブランドの枠を超えて「次世代のものづくりモデル」として注目を集めています。
コラボレーションに至った背景
ソージュが日々扱っているのは、こだわって選び抜いた上質な生地。けれど、その中には傷や汚れで弾かれてしまうもの、裁断の都合でどうしても使いきれずに残ってしまう「端切れ」が存在します。
本来なら廃棄されてしまうこれらの素材に、新しい価値を与えられないだろうか? そんな問いかけから、ソージュはこれまでも自分たちのペースで廃棄素材のアップサイクルに取り組んできました。
そんな中、ここ数年は新たな課題にぶつかっていました。ブランドの成長とともに、私たちのもとに集まる廃棄素材も増えていったのです。ソージュのアイテムをご愛用くださるお客様が増えている嬉しい変化であると同時に、増えていく廃棄素材に対しては「自分たちだけでは解決しきれない課題」であることも痛感しました。
そこで辿り着いたのが、志を同じくする他社の力を借りること。アップサイクルを志す企業やブランドは様々存在していますが、continewの姿勢──捨てられるはずのシートベルトやエアバッグに新しい命を吹き込む姿──は、私たちが目指したい姿だと感じ、オファーさせていただきました。
continewが日本のアパレルブランドと手を組むのは初めてのこと。 そのパートナーとしてソージュを選んでいただけたことは、私たちにとっても大きな喜びであり、新たな挑戦の第一歩だと感じています。
2社の素材から生まれた別注バッグ
今回、共同で開発したのは、環境負荷を抑えつつデザイン性と実用性を兼ね備えたトートバッグ。continewが集めている廃棄素材と、ソージュの廃棄素材を組み合わせて作りました。
本体には、海に捨てられた漁網(メッシュ部分)、廃車の解体時に回収されたシートベルト(持ち手)を使用。全3色のうち2色には、バッグの表面にソージュのリモンタシリーズの残生地を使用しています。さらに裏面には、continewの定番ラインで使われているリサイクル生地を使用し、両ブランドの背景と価値観が融合したデザインに仕上がりました。
単なるバッグではなく、使われなかった素材に新しい命を吹き込み、手にする人にもそのストーリーを感じてもらえるプロダクトです。
共感していただけるお客様と共に
知識と経験のあるブランドの力を借りて、これまでより大きな一歩を生み出せた、今回のコラボレーション。
ソージュはこれからも、様々なパートナーと協力しながら、生産ストーリーを含め、お客様に選んでいただけるものづくりを目指して参ります。