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人前に出る時に着たくなる。安心感あるブラウス |同時通訳者 田中慶子さん

人前に出る時に着たくなる。安心感あるブラウス |同時通訳者 田中慶子さん

#チェーン柄ボウタイブラウス #私を語る一着

その人らしい装いはどのようにして生まれるのか——自分らしい生き方を確立している方たちのライフスタイルとお気に入りの一着との関係性を紐解く連載『私を語る一着』。第3回にご登場いただくのは、同時通訳者の田中慶子さんです。

政財界のリーダーが集まる国際会議から、ダライ・ラマ、オードリー・タン、U2のボノ、テイラー・スウィフト.....世界的に影響力のある著名人たちの通訳まで、同時通訳者として華麗なキャリアをもつ田中さん。通訳にとどまらず、講演やエグゼクティブコーチング、英語学習法の発信、まさに縦横無尽に活躍されていますが、ご本人はいたって謙虚。相手の緊張をほぐす明るい笑顔や細やかな心遣いに、努力を積み重ねてきた人だからこその思慮深さを滲ませます。

すでにソージュのアイテムをいくつかご愛用いただいている中で、今回お気に入りとしてピックアップしていただいたのが、「チェーン柄ボウタイブラウス」。この一枚のブラウスを通した田中さんのストーリーをお届けします。


装いに欠かせない「相手への気遣い」

服を選ぶ際に仕事とプライベートという分け方はあまりしないのですが、どちらにしてもその場にふさわしい服の中で、「気分が上がる要素を入れること」を自然と考えています。

ちょっと裏地が凝っていたり、小さくリボンがついていたり、一見わからないところに遊び心があるものを選ぶことが多いですね。装いはその時々のTPOに合わせながらも、自分が楽しめるものがいいなと思います。

仕事や取材で人と会う時は、相手の雰囲気にある程度合わせながらも、服装が被ってしまうことがないように配慮しています。

たとえば、クライアントが女性の場合、私が選ぶのは基本的に黒い服。社会で活躍されている女性は、比較的明るい服を着てこられる方が多いんですね。そこで「主役は誰なのか、自分の役割は何なのか」を考えると、被ってしまうのはやはり相手に対する敬意が欠けていると思うんです。当日まで相手が何色を着るのかわからない状況で、私が着ていくのは自然と黒っぽい服になります。

一方、男性ばかりの会議でダークスーツが多いと、どうしても部屋が暗くなりがちです。ある種保守的な場でもあるので、そういったシーンでは奇をてらわない程度に、ベージュがかった白など柔らかい色の服を着ていくようにしています。大層なことではないのですが、色が入ることで雰囲気が明るくなる感じはありますね。

仕事人として、その場での自分の役割をわきまえることは大事です。それはファッションだけではなく、立ち振る舞いや話し方でもいえること。全てのことにおいてTPOはプロである以上、考える必要があると思っています。


“言葉の奥にある意図”をつかむ

同時通訳は、基本的には人の話を聞く仕事。訳すことがメインの役割でも、その前に話を聞いてきちんと理解することが大事です。さまざまなバックグラウンドの方にお会いして、いろんなお話を聞く機会がありますが、その方が話している「言葉の奥にある意図は何なのか」を常に考えています。

そのような姿勢で仕事をしていく中で、仕事の合間にクライアントから個人的にご相談いただくこともあり、せっかくならもっとプロフェッショナルなサポートができればと、コーチングを学びました。コーチングの仕事では、経営者の方とお話しながら頭の整理のお手伝いをするなど、判断のサポートをしていくことも行っています。

トップの方々と対峙する時に、やはり人対人の向き合い方がきちんとできている方は素晴らしいと感じます。相手が誰であっても分け隔てなく、人として接することができる人を尊敬していますし、自分もそうありたいと思います。


高級感ある生地に惹かれて

いま気に入っているソージュのブラウスは、親しくさせていただいているエッセイストの小川奈緒さんと代官山のフィッティングルームにお邪魔した際に、「絶対に似合うよ」と勧めていただいたものです。

自分では普段選ばないようなスタイルではあるのですが、実際に着てみたらいい感じだったのと、すごく質感も良くて。少し重みのある素材は落ち感がきれいで、ジャケットがなくてもブラウス一枚でサマになるので重宝しています。シワにならずホームケアできるのも、出張が多い私には嬉しいですね。

高級感ある生地はどんなシーンでも失礼になることはないし、常にきちんとした印象でいられる。着ていて安心感があるから、気分よく過ごせるのは大きいと感じています。


ブランドの背景を知ってものを選ぶことの価値

ソージュの服は品質がよくて素敵ですが、私はそれだけを理由に選んでいるわけではないんです。個人的な思いとして、ソージュの価値はもっとある。定番を売り続ける姿勢や働きやすい環境を追求しているところなど、社会のあり方を考える上でも、いいきっかけになるブランドだと思っています。

「購買は投票」という言葉がありますが、「どんな商品を選んで、何に対価を払うのか」は自分の価値観を示す表現でもあると思います。人前に出る時に私がソージュの服を着るのは、ひとつのステートメント。ソージュをもっと知ってほしいと思うし、どういう理念を持って、ファッションを通して何を実現したいのか、ということまで感じてもらえたら嬉しいなと思います。


聞き手/文:中島文子

《Profile》
田中慶子
1996年、米マウント・ホリヨーク大学(国際関係論専攻)卒業。衛星放送番組制作会社、外資系通信社、米NPO東京オフィスに勤務したのち、放送通訳者養成スクールで通訳技術を学ぶ。2002年、CNNのオーディションを経て放送通訳者デビュー。CNN、BBC等で経験を積みながら会議通訳の仕事を始め、現在は政治経済から音楽まで幅広い分野を手がける。豊富な通訳経験をもとに、コミュニケーションのアドバイスをするコーチングの分野にも活躍の場を広げている。interfm『田中慶子のLexiCurious』番組DJ。大原美術館理事。

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