ケープの包容力と、ライダースのシャープさからの着想をミックス、新発想のミディ丈コート
ソージュには、ブランド設立間も無くから企画し毎年継続してきたマスターピース、「ウールリバーローブコート」があります。毎シーズン完売のこのコートを作るために、こだわってセレクトしたウールリバー生地を使ったミディ丈コートをご紹介します。

ケープから発想した包容力
たっぷりと贅沢に生地を使ってもマシュマロのような軽やかでふんわりした着心地をキープできるのがこのウールリバー生地の特徴です。それを活かし、厚手のニットやジャケットの上からでもストレスなく羽織っていただけるように、ケープコートのようなドロップショルダーのシルエットを採用しました。

とはいえケープにはせずに袖をつけたのは、コートを羽織ったまま手を洗ったりしゃがんだり色々な動きをした時に収まりがよくストレスがないように、また、通勤時に着用いただいても印象が強くなりすぎないように、との思いからでした。
ライダースのようなシャープさも
フワッと大判ストールを纏ったようなエレガントなシルエットを実現しつつ、スッキリとシャープな要素も取り入れたく、ノーカラーのライダースからも着想を得ました。フロントはラペル(襟)をなくし、すっと縦に伸びるカッティングを合わせるスタイルに。

完全なケープスタイルではなく袖があることで、フロントのカッティングやウェストベルトの効果も相まってメリハリのある印象を作れます。
希少な素材と丁寧な加工技術、そしてリバーシブル縫製で叶える、暖かくも軽くしなやかな着心地
素材には世界随一の羊毛の産地であるオーストラリア羊毛の中でも取れ高の非常にすくないSP140(16、5マイクロン)の原料を選りすぐり。その原料を、日本最大の毛織物産地である愛知県・尾州の工場で染色加工を施します。丁寧な技術といくつもの工程を経て、空気を含んで暖かくブランケットのようなふわりとした質感と肌触りに。保温性と上品な光沢感を持ち合わせた、大人の女性にぴったりの素材ができあがりました。

そして、裏地や芯地を使わず、2枚の生地を両面表地として縫い合わせて仕上げるリバーシブル縫製により、素材の軽さを活かしつつさらに空気を含ませて保温性もアップ。
この縫製は縫い代を全て手まつりで仕上げていくため、縫い代の重なりが少なくとても軽い仕上がりが叶います。工程の70%以上を手作業によって仕上げる縫製は、高度な職人だけができる貴重な技術です。ロングコートでありながら、選りすぐりの素材と高度な縫製で、コートに動きが制限される感覚なく着ていただけます。

手作業で丁寧にまつられた縫い端。縫い代が一定の幅で浮き出ているのもリバーシブル縫製の特徴です
裏地がないことで、静電気が起きにくかったり、着た瞬間のヒヤッとした感覚が少ないのも特徴です。袖口を折り返しても裏地が見えないので、好みの袖丈に調節もしていただけます。

さらに、このリバーシブル縫製の生地にふんわりとした肌あたりを叶える起毛加工を施しました。毛をふんわりと立たせてからカットすることで、肉厚さに比して軽やかな肌あたりと滑らかな風合いを実現。羽織った瞬間にマシュマロに包まれたような柔らかさ・軽やかさをより感じていただけるようにしました。
パンツとスニーカーをあわせてアクティブに、スカートやワンピースでエレガントにも
ミドル丈の軽やかさを活かして、パンツとスニーカーを合わせたアクティブなスタイルに羽織っていただいても、カジュアルになりすぎず大人のエレガンスをキープします。
スカートやワンピースを合わせるなら、すっと縦に落ちるシルエットのプリーツスカートやロングワンピースを合わせていただくとスッキリとしたシルエットが作れます。

INNER:カシミヤ混タートルネックカットソー(NAVY)SKIRT:ラッププリーツスカート(L.GRAY)
ボトムスとコントラストをつけていただくと個性的に、配色を馴染ませていただくとシックな印象に。襟元がスッキリとしたデザインなので、タートルネックのニットなどはもちろん、デザインのあるトップスを中に合わせていただくのもおすすめです。

INNER:カシミヤ混タートルネックカットソー(CHARCOAL)PANTS:サイドタックワイドパンツ(CAMEL)
合わせやすくニュアンスもあるカラー展開
カラーは、マスターピースのローブコートでも展開してきた合わせやすくニュアンスもあるベージュ、チャコール、ネイビーに、今季から千鳥格子が加わり4色の展開に。

無地のカラーとは一味違う、上品でクラシックな千鳥格子柄は、着こなしに上質感と深みを与え、ぐっと洗練された秋冬のスタイリングを叶えます。

SKIRT:ストレッチファインロングタイトスカート(BLACK)
合わせやすくてシンプルなのに、どこか一捻りあって印象に残る、ソージュらしい一枚に仕上がりました。自転車や車を使うことが多い方、ロング丈よりミドル丈をお好みの方に、是非一度は袖を通してみていただきたいアイテムです。